Education
ともに学び、
ともに育ち合うために
ひと・社会・自然をつなぐ
教育学部長地下 まゆみ
保育・教育現場では、互いのちがいを認め合い、尊重し合う「こころ」の教育が大切となります。保育者・教育者は目先の事象だけで価値を決めたり評価したりするのではなく、「こころ」の教育を行うために、子どもたちの未来の姿を想像し、変化する社会の本質を捉えた柔軟な思考や感性が必要となります。また、「こころ」の教育は、人や社会だけでなく、あらゆる生物や地球環境への関心にもつながります。
教育学部では、本学の建学の精神である「報恩感謝」にもとづき、ともに学び、ともに育ち合う「共生」の理念を実践できる豊かな「こころ」をもった保育者・教育者の育成をめざし、専門的な知識・技能だけでなく、実践力を備えた教員養成に取り組んでいます。
1年次では先輩や教職員、地域社会との関わりを通してともに学び合います。2年次以降では体験活動を交えながら、幼小連携、教科横断的な教育、ICTを活用した教育、特別支援教育、地域と学校の連携・協働など各自が深めたい専門分野の学びを深め、現代社会に求められているさまざまな課題に取り組み、解決する力を養うことができます。
日本ではSociety5.0の実現を目指すための人材の育成が求められています。
歴史ある大阪大谷大学にて、新しい時代に共に生きる子どもたちの未来を輝かせましょう。
豊かな人間性、専門性、実践力を備えた教育者へ
近年、小1プロブレムや中1ギャップという言葉が聞かれるように、子どもたちは進学と同時に様々な課題や困難を抱えやすいことが指摘されています。今、教育現場では隣接する校種間をどのようにつないでいくかが課題となっているのです。そのため、教員採用試験でも幼小枠や小中枠など、複数免許を前提とした採用枠が設けたり、中高一貫校を設置したりしています。幼稚園と小学校、小学校と中学校など、複数の免許を組み合わせて取得することで、幅広い年齢の子どもに対応できる専門性を身につけるとともに、多様な進路を実現することができます。
特別支援教育とは障害のある子ども一人一人の教育的ニーズを把握し、適切な指導及び必要な支援を行う教育です。また、特別支援教育は特別支援学校(旧養護学校)のみならず、全ての学校において実施されるものとされています。そのため、保育園や幼稚園、小学校、中学・高等学校などにおいても、すべての保育者や教師が特別支援教育についての基礎的な知識と指導力を持つことが必要とされています。このニーズに応えるため、本学部では全専攻で「特別支援教育論Ⅰ」を必修科目とし、他にも特別支援教育に関する多様な専門科目が選択科目として設置されています。
1回生から4回生まで少人数制のゼミナールを開講。子どもたちの今の姿や現代社会の新たなニーズを学ぶことで専門性が高められる他、ゼミの担当教員から大学での学びや進路決定などきめ細やかなサポートを受けることができます。2回生からは各コースに分かれ、模擬授業や演習科目を通して「得意分野」を見つけます。保育者・教員としての基本的な専門性だけでなく、「得意分野」をもつことは、採用試験であなたの強力なアピールになるとともに、教育現場で起きている様々な課題を解決へと導く力になるでしょう。
近隣の教育委員会(私立幼稚園連盟含む)や特別支援学校と協定を結び、保育・教育現場と密接に連携していまます。また、学校インターンシップを単位化した他、多様な現場体験プログラムを教職教育センターや幼児教育実践研究センター、特別支援教育実践研究センターがバックアップし、学生と教育現場を結びつけます。早くから教育現場を体験することで使命感を高め、即戦力となりえる優れた実践力を身につけることができます。