高度な知識とともに、実践的な知識・技術の修得を重視した学びを実現するために、薬学部の実験・実習棟として地上5階の新校舎を建設しました。 1階には模擬薬局や模擬病院などを配置した臨床薬学教育センター(Education Center for Clinical Pharmacy)を設け、実践的な薬学教育の充実を図りました。 2階には動物実験施設、3階には最新の分析機器を配備した先端機器センターおよび中央分析センターを設置し、高度な研究と多彩な実務実習をサポートします。 さらに各階には各講座の研究室とともに、学生が自由に使用できるインターネットコーナーを設けます。 充実した最新の施設・設備が、ハイレベルな科学者としての薬剤師教育を実現します。
プレゼンテーション等を行える大小の会議室をはじめ、研究室、細胞培養室を設けています。
専門的な学びを展開する実習室・研究室を備えるとともに、向学心をサポートする自習室も配置しています。
最新の分析機器を設置した先端機器センターおよび中央分析センターをはじめ、低温室、恒温室、暗室など、さまざまな研究室を備えています。
種々の実習室・研究室を備え、高度な専門実習と研究を実現します。
模擬薬局、模擬病室、製剤室、服薬指導、ロールプレイ室など、薬剤師の仕事を実践的に学ぶ多彩な施設【臨床薬学教育センター(Education Center for Clinical Pharmacy) 】を設置しています。
試料にX線を照射したときに生じる回折の結果を解析し、試料の構成成分の同定や定量、結晶サイズや結晶化度を非破壊的に測定することができる装置です。物理系薬学分野や薬剤学分野の研究に用いられる、基本的な解析手法です。
ドライケミストー方式による臨床化学分析装置です。微量の生体試料から、生化学12項目と電解質3項目を同時に測定できます。マウスやラットの血液検査などに用いられ、薬物治療に関わる種々の研究に利用されています。
PCRの増幅をリアルタイムに測定できる装置で、生物系の研究には欠かせない装置の1つです。遺伝子発現を定量的に解析することなどに用いられます。共通利用機器として複数台設置されており、多くの研究室に利用されています。
遺伝子配列を高速に読むための装置で、約18時間で1.2Gbのデータを出力することができます。低頻度の遺伝変異や転写産物の検出に適し、細菌群集の網羅解析やゲノムサイズの小さな生物の全ゲノムシーケンスも可能です。薬学の幅広い研究分野で利用できます。
光の代わりに波長の短い電子線を利用して、試料表面の微細構造を数ナノメートル程度まで観察できる装置です。凹凸の激しい試料表面の構造を拡大して、三次元的な画像として観察できます。微生物や薬剤の表面観察など、薬学の幅広い分野で利用されています。
レーザー光を用いて生体組織、細胞内小器官、細胞内のタンパク質の局在、タンパク質の相互作用などを観察できる装置です。さらに、細胞や細胞内の分子の動きを生きたまま可視化することもできることから、薬学研究では幅広い分野で利用されています。
混合物から特定の物質を分離する液体クロマトグラフ法(LC)、と分子量による物質同定や物質の高感度検出に用いられる質量分析法(MS)、を組み合わせた装置です。創薬では、不純物の同定・定量や生体内薬物の微量定量などに用いられています。
化合物の精密質量を測定することができ、新規化合物の合成研究には欠かせない装置です。質量分析部には高精度で高感度な質量分析が可能なTOF型が搭載され、イオン化法にESIとDARTを使い分けることで、低極性から高極性まで広範な物質の測定をカバーできます。
磁場によって生じる原子核スピンの共鳴現象を測定することで、分子構造を原子レベルで解析できる装置です。複雑な化合物の化学構造を非破壊的に測定でき、分子間や分子内相互作用、分子の運動性などの情報も得られるため、幅広く薬学研究に利用されています。
試料に赤外光を照射し、透過または反射した光量を測定する装置です。得られた赤外スペクトルは物質の分子構造によって固有のパターンを示すことから、新規化合物を開発する合成研究をはじめ、様々な物理化学的分析研究に利用されています。
各種細胞の大きさ、細胞表面や細胞内部の情報を、光学的な計測手段により分析できる装置です。これらの情報をもとに、特定の細胞だけを分取することも可能です。この解析手段は、免疫・がんの研究分野や再生医療分野などにおいて、重要な役割を担っています。
注射剤を無菌的に調製する実習を行います。入室時にはキャップ、マスク、ガウンを装着し、衣服に付着している塵芥などをを除去するためにエアシャワーを通ってもらいます。また、埃や菌の混入を防ぎ清浄な環境が保たれているクリーンベンチで調製を行います。
抗がん剤調製室は常に陰圧に保たれ、部屋の外に抗がん剤が漏れ出ないようになっています。抗がん剤調製の実習は、装置内部の抗がん剤が空気中に漏れることを防ぎ、無菌的に作業を行える安全キャビネットを用いて行います。
薬局で実際に使用されている電子薬歴システムです。医薬品データベースを備えており添付文書など様々な情報を参照することが可能です。また、音声によって服薬指導内容を入力したり、必要な医薬品情報を入手することができます。
薬の効果や副作用を評価するため、血圧測定や脈診、呼吸音や心音の聴診などを行うフィジカルアセスメント技術の訓練に役立つ患者シミュレーターです。シナリオをあらかじめ設定しておくことで、特定の病気の患者をシミュレーションすることができます。
液体中にある異物や微粒子の数をカウントすることができる計測器で、微粒子計測装置とも呼ばれます。薬物間の相互作用や経時的な変化によって輸液中に生じた微粒子を測定することにより、その度合いを知ることができます。