令和6年度秋季特別展
―郷土を愛した高校生たち―
1960~70年代、高度経済成長期の日本は各地で大規模開発が行われ、多くの遺跡が失われていきました。しかし、辛うじて記録が残された遺跡もあります。その多くは当時の考古系クラブ(地歴部・考古学部・歴史部などの総称)に所属した高校生の自主的な調査によるものでした。もちろんそこには、それを指導する熱心な教員の存在を忘れてはいけません。
彼らが調査や探索をした遺跡から出土した遺物には現在でも目を見張る資料も多く、その存在は早くから知られるところで「高校保有の名品展」のような形で紹介される機会が各地でありました。今回は少し視点を変え、当時の高校生たちの活動の記録を通して、彼らの活躍が現代にどのように引き継がれているのかを考える機会にしたいと思います。
当時の高校生の活躍はほぼ全国に広がり、各地で活発な活動が行われました。今回の展示では、本学に近在する河南高校、富田林高校の活動を振り返ります。さらに少し離れていますが校内に展示室を持ち、現在も地歴部の活動を続ける泉大津高校の業績は見逃せません。また1980年に創立された狭山高校にも貴重な資料が残されていることから、次の時代に入ってもなお高校生の考古学活動が続いていた痕跡を確かめることができます。このような例を見ながら、開発一辺倒で進んでいく世間の流れの中で、郷土を愛する高校生が積極的に活動し、考古学の研究や文化財の保護に果たした役割を広く知っていただくことができれば幸いです。
※ただし、9月23日(月・祝振替)、10月14日(月・祝)、11月4日(祝・振替)は開館
開館日
閉館日
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高校の歴史クラブが考古学に果たしたもの
平島将史氏(大阪府立泉大津高等学校 地歴部顧問)
河南考古学クラブの活動 平遺跡の保存運動と遺跡分布調査
竹谷俊夫氏(大阪府立河南高校考古学クラブOB/元大阪大谷大学文学部教授)
考古学クラブで活躍していたみなさん
高校生が考古学の分野で活躍していたことはあまり知られていません。大阪大谷大学では、この活躍の記録を集めたいと考えています。所属高校にかかわらず、高校時代にクラブ活動として発掘調査や遺跡巡りの経験がある方は、ぜひご来館のうえ、当時のお話を聞かせてください。