教育・研究等施設

宗教文化研究センター

宗教文化研究センター

お知らせ

宗教文化研究センター長メッセージ

2025年4月、大阪大谷大学に宗教文化研究センターを開設いたしました。

本学は「報恩感謝」という言葉を建学の精神としていますが、その背景には、あらゆるものが相互に関係しあっているという縁起の思想があります。私たちは多くのものに支えられており、それは同時代を生きる人々だけでなく、果てしない過去から現在、そして未来へと連なる存在すべてに及びます。このような繋がりの中で、私たちは多くのものから恩をいただいて生きています。その恩に報いるべく、常に感謝の心を持ちながら、他者と共に喜びを共有できる社会を実現できるよう努めなければなりません。

大谷学園は、左藤了秀師によって創立されて以来、多くの方々に支えられてきました。学園は2029年に創立120年、大学は2026年に開設60年の節目を迎えます。この長い歴史の中で、私たちは多大なるご支援をいただいてまいりましたが、本学にはこれまで、宗教・仏教、そして文化を総合的に研究する機関がありませんでした。それぞれの教員の個別の研究に委ねられていた分野を、今回のセンター開設によってさらに深めるとともに、連携を強化し、学際的な研究を進めていきます。

さらに、その研究成果を教育活動のみならず、地域や社会にも還元し、さまざまな連携や協同を通じて社会貢献に寄与していきたいと考えています。

同センターが、本学の「建学の精神」を探究するための基盤となり、宗教文化の新たな知見を発信するだけでなく、学内外の人々が研究交流し、多様な価値観を育む拠点として機能することを願っています。

宗教文化研究センター長

貫名譲