文学部
11月14日(月)3限目
「芸能鑑賞法」の講義で、外部講師をお招きしました。講師の先生方は、囃子方の中村寿鶴先生・中村寿慶先生、三味線の杵屋寿哉先生、謡いの今藤小希郎先生で、今年度は謡曲「紀州道成寺」を演奏していただき、歌舞伎における楽器の役割の説明を受けたあと、受講生たちは、三味線を弾くか小鼓を打つ体験もしました。
「紀州道成寺」については、道成寺の釣り鐘に関わる伝説がベースとなっていて、4年生は1年生次に日本語日本文学科の講演会で、道成寺の住職様による絵解きを聴いていましたので、話の内容がつながって身近に感じられたようです。
過去HP参照:https://www.osaka-ohtani.ac.jp/department/literature/news/201912_6510.html
さらに、楽器の役割としては、太鼓の音で、風、波、雪、雨などの自然現象を表現したり、ひゅうドロドロと幽霊の現れる音などを創り出すなど、江戸時代の人々の表現力の面白さに感心しました。様々な音を出す際に、バチを変えるのも興味深い発見でした。
最後に、実際に三味線や小鼓に触れるワークショップでは、三味線で上手に音階まで鳴らせることができる学生もいれば、小鼓を打つ際にどうしても「打つ」ことに力が入って、指ではじく感覚がつかめない学生もいました。太鼓は上から下へ打つのに、鼓は手を下から上にあげるのが面白いですね。
生演奏は、学生の皆さんの心に強く響くものがあり、今後さまざまな日本の伝統芸能を鑑賞する際に、「聞く耳」ができたと喜んでくれています。