薬学部
8月3日(土)、本学薬学部実験研究棟で、公開講座・夏休み親子科学講座「光って何?―光を見てみよう、使ってみよう―」が開催されました。酷暑にもかかわらず、小学生と保護者の方々、計13組、26名の方にご参加いただきました。
まずはじめに、薬学部臨床薬理学講座の田村教授、山形講
師による光についての説明があった後、蛍の光を試験管内で再現する発光実験を行いました。蛍の光はルシフェリンがATP(アデノシン三リン酸)存在下でルシフェラーゼと反応することにより観察されますが、その反応による発光への温度の影響を調べました。氷で冷やしたとき、沸騰したお湯で熱したとき、室温で放置したときなど様々な温度における発光を観察することで、ルシフェリン-ルシフェラーゼ反応の進み方が各温度で違うことが分かり、色々とその理由を考える様子がみられました。
次に、ブラックライト (紫外線ライト) を用いて、手洗い
検査を体験しました。
手洗い後の洗い残し部分がブラックライトで光る様子を観察しました。丁寧に手洗いしたつもりが、実際にはあまり洗えていなかったりするなど、予想外の結果も観察されました。
続いて、身近なものがブラックライトで光る様子を観察しました。例えば、緑色の野菜のゴーヤは、ブラックライトをあてると赤色に光りますが、これはゴーヤに含まれるクロロフィルという物質が関係していることを学びました。
その他、飴や温泉の素 (入浴剤)、ご参加いただいた皆さんがご自宅からお持ちになったハガキなどをブラックライトで観察して、鮮やかに光ると歓声が上がり楽しい雰囲気になりました。
終始和やかな雰囲気のもと、親子で楽しく取り組む光の科学実験が行われ、講座の最後には受講してくださった皆さんへ修了証が授与されました。光の科学実験が知的好奇心を育むきっかけになり、この夏休みが思い出に残る夏になれば幸いです。