人間社会学部
2024年7月27日(土)・28日(日)の2日間、奈良県の吉野宮滝野外学校にてキャンプ実習を実施しスポーツ健康学科の学生14名が参加しました。
本実習は自然体験活動の一環として、自然体験・社会体験・生活体験・チャレンジ体験の4つを体験する中で、共同生活のあり方を学び、自然に対する安全配慮の認識を高め、指導者としての資質と視点を身につけることを目的としています。
大学からマイクロバスに揺られること1時間。目的地である吉野宮滝野外学校に到着。すぐに入所式が行われ、本実習の目的を確認しインターネット社会を断って非日常の時間を過ごすため、携帯電話が回収されました。1日目の午前は、もやい結びやエイトノットなど実用的な「ロープワーク」と、竹を用いたマイ箸を作成するため「ナイフワーク」を実施。学生たちは作業に没入しながらも2日間寝食を共にする仲間との会話を楽しんでいました。午後は、自然の良さと同時に危険性を体感する「吉野川リバー」プログラムに参加。バディ(2人組)を組み、川を渡り岩場を上り飛び込むなどしました。プログラムの途中、安全面を確保しながらもそれぞれが川の深みや流れの強さなど川の危険性を体感しました。川のプログラムの最後は全員で手を繋ぎ円になっての撮影。対人関係の距離が一気に縮まりました。その後、寝床となるテント設営を行い、2班に分かれての野外炊飯です。それぞれ火起こしから調理までを行い、立派にできたカレーライスに舌鼓を打ちました。野外炊飯が終わった後には、キャンプ実習には欠かせないイベント「キャンプファイヤー」を実施。みんなで炎を囲んで火の神様を崇めながら、学生たちの仲間意識を高めました。スタンツ(出し物)では、昼間に学んだロープワークを駆使して、2班から大繩飛びと寸劇が披露されました。2日目の午前中は早朝から簡単クッキングを行い、朝食を取った後に「吉野山ハイキング」へ行きました。長い道のりでしたが、頂上では参加者全員で記念撮影も行い、疲労感とともに達成感を味わうことができました。午後からは野外学校に戻って「HRTプログラム」というチームビルディング研修を行い、学生たちが協力し合って、2つの課題に挑戦しました。指導者目線での研修内容ということで、難易度を少し下げた形で実施していただきましたが、四苦八苦しながら課題に取り組んでいました。また「自然物クラフト」のパートでは現地で切られた木の一部を再利用して、木製の記念品づくりを行いました。最後に、各グループで2日間の振り返りをしながら、キャンプ実習中に感じたことを模造紙にまとめました。その中で、「協力することの大切さ」や「前向きな姿勢で臨むこと」、「マイナス発言は慎むこと」など集団として成果をあげるために何が必要かを経験の中から学び取ったことがうかがえました。