薬学部
免疫学講座発表の学術論文のイメージングデータが、米国で最も古く、最も権威のある医学学会(The American Society for Clinical Investigation)の一つが発刊する学術雑誌(JCI Insight)の論文掲載号の表紙のイメージに選ばれました。表紙を飾るイメージは、希少性、新規性、インパクトの面から選ばれると聞いており、なかなか選ばれません。とても光栄なことで、著者一同で「バンザイ」しています。この研究は、免疫学講座配属学生も一緒に研究を進めたものであり、論文は、楠本豊准教授を筆頭著者として、多くの学生の名前も共著者に入っています。
この学術論文は、口腔内の樹状細胞(免疫細胞の一つ)の分布と舌下(舌の裏側)に存在する免疫細胞の集団を初めて見出して報告したものです。英文のタイトルが表紙の一番下に掲載されています。選ばれたイメージは、理化学研究所 脳神経科学研究センターの宮脇博士、星田博士のご協力のもと撮影されました。樹状細胞が黄緑色の蛍光を発するマウスの舌の全体像です。舌の下側の粘膜面に沢山の樹状細胞とその集積像が観察できます。舌の表側の赤色のプツプツは、舌のザラザラの部分です。この論文は、最先端の高度なイメージング技術を沢山取り入れて、組織の状態を目で見て分かるデータを多く盛り込むことを意識して作成しており、それが認められたことも喜ばしいことです。
興味のある方は是非ご一読ください。
表紙:https://insight.jci.org/9/21
論文:https://insight.jci.org/articles/view/167373