歴史文化学科の学生が「博物館実習」の学外授業で、「なら歴史芸術文化村」へ行ってきました。9/15(木)

お知らせ
2022.09.27

文学部 

歴史文化学科の学生が「博物館実習」の学外授業で、「なら歴史芸術文化村」へ行ってきました。9/15(木)

「博物館実習」の授業で、歴史文化学科の学生が「なら歴史芸術文化村」へ見学に行ってきました。

ここは、2022年3月に開業したばかりの施設で、「屋外体験ゾーン」「文化財修復・展示棟」「情報発信棟」「芸術文化体験棟」「交流にぎわい棟」「宿泊施設」が設備され、歴史、芸術、食と農などの文化に触れることができます。

今回の学外授業は「文化財修復・展示棟」での見学です。

文化財修復・展示棟 外観

1階には「建造物」「考古遺物」、地下1階には「仏像等彫刻」「絵画・書跡等」の計4分野の修復工房があり、修復作業の現場がガラス越しに観察できるように公開されています。

学芸員の岡見知紀主査に解説していただきながら、実際に修復作業を見学しました。手前に実物や使用する道具などがわかりやすく展示されており、具体的に修復について学んでいます。

考古資料修復工房

建造物修復工房

次に地下1階にある「仏像等彫刻資料修復工房」と「絵画・書跡等修復工房」へ移動しました。

地下1階は撮影禁止のため写真での紹介はできませんが、修復作業をより近くで観察できるよう「見学ルーム」から見学する機会に恵まれました。

見学ルームには、実体験できるようにハンズオンの工夫がされており、文化財に使用される木材や和紙などの材料や道具にも触れて、重さや質感を感じたり比較したりすることができました。

それぞれの修復工房の近くには、修復工程や技術をわかりやすく説明するため、パネル展示と映像の両方を用いた解説が行われています。学生たちは、修復方法だけでなく、その展示方法についても熱心に観察し、メモをとりながら熟考していました。

再び1階のフロアに戻り、奥にある奈良県の文化財建造物のパネル展示と薬師寺東塔の1/10模型の説明をしていただきました。

学生たちは今回の見学により、貴重な文化財が、調査や修復作業などにより大切に守られてきたことを実感し、それを継続していくことの重要性など多くの気づきや学びがあったことと思います。

なら歴史芸術文化村のご協力に、改めて御礼を申し上げます。

(文責 M)