薬学部
1月1日に発生した令和6年能登半島地震で甚大な被害を受けた被災地での医療支援活動を行うため、薬学部臨床薬剤学講座 小畑 友紀雄 准教授と、
同臨床薬学教育センター 大橋 甲三郎 特命教授が、石川県輪島市門前町に出動しました。
この派遣は、石川県薬剤師会からの支援要請を受けた日本薬剤師会が、全国の各都道府県薬剤師会に出動要請を行い、
小畑准教授は2月2日~6日の日程で京都府薬剤師会から、
大橋特命教授は2月7日~11日の日程で大阪府薬剤師会からそれぞれ派遣され活動しました。
各期間中、北海道、埼玉県、徳島県、兵庫県などの他都道府県から派遣されたチームと合同で支援活動を実施いたしました。
被災地では、羽咋市柴垣におかれた本部が拠点となり、毎朝8時過ぎから始まる門前地区のJMAT(日本医師会災害医療チーム)ミーティングに間に合うよう、早朝よりレンタカーで本部を出発。通行止め区間を避けながら悪路を約2時間かけて向かいました。
ミーティングでは、まず当日のJMAT隊や他の関係者のスケジュールを確認のうえ、同隊および国際医療NGO「JAPAN HEART」隊に帯同。
医師の処方支援や患者さんの持参薬の鑑別のほか、モバイルファーマシー®(災害対策医薬品供給車両)で災害処方箋の調剤を行い、避難所およびご自宅で待つ患者さんのところまで配達・服薬指導いたしました。
また、避難所を回り二酸化炭素濃度の測定や換気状況の確認、トイレや水回りの衛生環境のチェックやアドバイス、
その他地元クリニック内の調剤施設の復旧作業など多岐にわたる支援を実施し帰還いたしました。