人間社会学部
人間社会学科現代社会コースは、公務員や社会科教員といった、地域を支える人材の育成を目標としています。上級生は、(実習を含む)専門科目の履修をつうじて現代社会の諸課題とそれらへの対応を専門的に学んでいきますが、コースに分かれる前の1回生の時点では、まずは広く「地域」とは何かについて、講義を聞いて、基礎的な知識を身につけています。
その際、現場の生の声を聞き、関心を高めるために、たとえば、「地域社会入門」(1回生配当)という科目では、外部講師を招へいし、より臨場感をもって「地域」を伝えています。
写真は、5月31日、本学近隣にある富田林市金剛地区にある公園を活用したまちづくりを行っている「寺池公園等を活かしたまちづくりの会」の友田会長が、その思いや具体的な取組の内容についてレクチャーしてくださったものです。また、6月7日には、国際ボランティアNGO NICE(ナイス)の井口事務局長が、当該団体が目指すビジョンや社会のあり方、国際ワークキャンプの魅力を語ってくださいました。
以下は、学生の感想からの抜粋です。
「『利用者が少ない公園を利用して金剛地区の魅力を増やす』という発想で、ただの池が見晴らしの良いテラスに変わったり、
木の生い茂っていた部分を利用して自然の中で遊べる公園(プレーパーク)を作ったりするなどの、既存のものに手を加える
ことで予算を減らし付加価値を作るといった、無駄のない選択を見つけ出した苦労や工夫、プロジェクトに向けた熱い思いを
とても感じた」
「私は小学生の頃に地元で街の活性化を図るための会に参加したことがあり、とても楽しかったことを鮮明に覚えている。今回
の講義を通して自分は会の手伝いをできる側なんだと再確認したため、積極的にこのような事業を調べ、参加することでより
地域社会の問題解決に貢献できると感じたため、行動していきたいと思う」
「私は日本人でありながら、日本のことを知らないことが多いことに気づかされた。今回の授業で紹介された、自分の宗教や日本
の森林率などについても理解が不十分だ。外国の人々と交流することで、日本の魅力を再発見することができるのではないかと
感じた」
「私はカンボジアのお話を聞いて、非常に大変そうだが何か問題を解決した時の達成感や現地の人たちの役に立てたという事実が
自分自身の人生において活かされていくだろうなと感じた。さらに私は子どもが好きなので一緒に遊んで仲良くなりたいと感じ
るし、勉強を教えてみたいと考えた」