薬学部
本学薬学部 6 回生 岡田 利恵 さん(臨床薬剤学講座 所属)が、2023 年 3 月 25 ~ 28 日に北海道大学(札幌市)にて開催された日本薬学会 第 143 年会において、学生優秀発表賞(ポスター発表の部)を受賞しました。
本研究において 岡田 利恵 さんは、ヒト子宮体がん細胞膜上における免疫チェックポイント分子 Programmed Death Ligand-1(PD-L1)の発現レベルが、細胞内の "足場" タンパク質と呼ばれる Ezrin によって調節を受けることを明らかにしました。本研究成果により、PD-L1 の足場タンパク質 Ezrin を新たな治療標的とすることで、進行性または再発性子宮体がんに対する新規がん免疫療法の開発に貢献できる可能性を提唱しました。
岡田 利恵 さんのコメント:
『卒業研究を開始した当初は、常に先の工程を考えながら実験を進めることに苦労しました。その中で講座の同級生と一緒に準備や手順を確認したり、先輩方にもサポートして頂くことで、多くの実験データを取得することができました。学会発表のポスター作成にあたっては、限られたスペースの中に入れるべき実験データの選択や、聞き手に伝わりやすい論理的且つ簡潔な構成の文章を記載することに苦労しました。また、視覚的にも見やすいポスターに仕上げるために、先生方や同級生からのアドバイスを受けて、グラフの色付けや文字サイズなどのレイアウトの修正を何度も何度も繰り返しました。ポスターの完成後には、発表練習と質問対応練習に十分な時間を掛けて準備しました。その際、同級生にも聞いてもらいながらフィードバックを受け、聞きとりやすさを意識して発表原稿を繰り返し修正しました。今回が初めての学会発表でしたが、事前の準備をしっかりと納得いくまで行ったことで、他大学や医療機関の先生方の前で自信を持って発表することができました。また、先生方や他大学の学生との意見交換、ディスカッションは想像以上に楽しかったです。今回の経験を活かし、薬剤師になってからも学会発表に挑戦してみたいと思います。』
発表者: 薬学部 臨床薬剤学講座 6 回生 岡田 利恵
受賞演題: Ezrin は HEC-151 細胞表面における Programmed Death Ligand-1 の局在を調節する
学生優秀発表賞の受賞者一覧はこちら>>>
問い合わせ先(研究に関すること):
薬学部 臨床薬剤学講座 准教授 小畑 友紀雄
E-mail: obatatoki[at]osaka-ohtani.ac.jp