文学部
杉本ゼミで制作した、複言語・複文化脱出ゲーム(中国語編)「本の世界からの脱出」を2月3日(金)に富田林市立第一中学校で実施させていただきました。
ゼミでの脱出ゲーム制作の目的は、在住外国人が増え、多文化共生社会の実現が必要な日本で、子どもたちに異文化に関心を持ってもらうきっかけ作りです。身近な国の言語と文化を楽しみながら学んでもらいたいと考え、昨年度から制作を進めてきました。
富田林市立第一中学校では、昨年度初めて実施させていただき(昨年度の記事はコチラ)、「今年度も」と声をかけていただきました。一中では、3年間通した国際理解学習がデザインされていて、今年は1年生時の『知る』の一環として実施されました。100人を超える生徒が体育館に集合し、にぎやかに謎解きを楽しんでくれました。
脱出ゲームの後は、ストーリーや謎解きに出てきた中国語と中国文化についての解説を行い、中国からの留学生と、中国にルーツを持つ学生が、生徒たちに向けて経験談を語ってくれました。
今回は、脱出ゲームを制作した3年生のゼミ生8名のほかに、他大学の学生を含む1年生から4年生までの8名がスタッフとして参加してくれました。縦横のつながりができるのも、このプロジェクトの魅力です。3年生のゼミ生たちは、みんぱくでの実践(記事はコチラ)を乗り越えて大きく成長し、打ち合わせからリハーサル、準備、本番を通して、テキパキと見事な動きを見せてくれました。
アンケートには、「楽しかった」という声をたくさんいただきました。また、「めちゃくちゃ楽しかったし、これから先外国人に会ったら優しく接しようと思った。」「中国についてもっと学びたいと思いました。」といったコメントもあり、この脱出ゲームの目的が達成されたと嬉しく思いました。生徒のみなさんがお礼の手紙も書いてくださったそうで、読むのが楽しみです。
ご協力くださった富田林市立第一中学校の先生方、参加してくれた生徒の皆さん、スタッフとしてがんばってくれた学生たちに感謝申し上げます。来年度は別の言語・文化に挑戦しようと考えています。お楽しみに!