本学大学院薬学研究科共同研究員の小泉義彦さんが日本防菌防黴学会論文賞を受賞

お知らせ
2024.05.22

薬学部 

本学大学院薬学研究科共同研究員の小泉義彦さんが日本防菌防黴学会論文賞を受賞

 2024年5月17日に大阪で開催された日本防菌防黴学会通常総会にて、大阪健康安全基盤研究所主幹研究員で本学共同研究員の小泉義彦さんが論文賞を受賞しました。この賞はJournal of Microorganisum Controlに2022年10月から2023年9月までに掲載発表された論文の中から最も優れたものに対して授与されるものです。
 小泉さんは、社会人大学院生として本学大学院薬学研究科博士課程を2023年3月に修了し、その学位論文である「Changes in Bacterial Diversity and Community Structure in Drinking Water Distribution System Revealed by High Throughput Sequencing」が受賞の対象となりました。 
 本論文では、可搬型ハイスループットシーケンサーを用いた16SrDNAアンプリコンシークエンス法を適用し、水道水中の細菌群集構造を解析し、緩速ろ過処理や塩素処理で指標となる細菌を、門、綱、属および種レベルで明らかにしました。
 小泉さんの研究は、簡便な操作性と迅速性を兼ね備えた機器を用いたことで、上水道配水システム管理の現場における使用を志向したものになっています。水道配水システムの管理において、衛生微生物学的な水質異常の早期検出と早期対応に寄与するものと期待されます。