2021年度日本語教育活動の振り返りの最終回、第3弾として、「日本語学校との連携」についてご報告します。
本学には日本語教育コースがありますが、留学生の数がとても少なく、日本語教育の現場を学内のみで体験することが難しいため、近隣の日本語学校との連携を大事にしています。
2021年度は、2校の日本語学校にご協力いただき、様々な交流ができました。
まず、本学から車で6分ほどの場所にあるホツマインターナショナルスクール大阪校さんです。
6月~7月にかけて4回生2名がインターンシップ生として、たくさん学ばせていただきました。「日本語教育法」の授業では、ICTを活用した授業について出張講義に来ていただき(7月8日)、授業見学にも行かせていただきました(11月18日)。また、「やさしい日本語」をテーマにした基礎ゼミナールの授業には、8名のスリランカ出身の学生さんが自転車に乗って(!)本学まで来てくださいました(10月27日)。10分ごとにペアを交替し、各トピックに基づいてやさしい日本語で話しました。本学の学生にとっては「やさしい日本語が実は難しい!」ということを実感できた体験でした。また、学生が作成した多読教材をホツマの多読授業で使っていただきました。担当の先生からは、毎回丁寧なフィードバックをいただき、様々な学びを得ました。
次は、大阪市生野区にあるハウディ日本語学校さんです。
5月~7月には3回生4名が日本語教育実習で、9月には4回生1名がインターンシップでお世話になりました。実習生は初めての本物の日本語学習者相手に緊張しながら、授業の難しさや楽しさを経験することができました。また、昨年度に引き続き、授業見学・交流会にも参加させていただきました(3月16日)。
学生たちは本物の現場・人(学習者や先生)に触れることで、大学での授業ではできない学びを得ることができます。コロナ禍の大変な時期にありながらも、こうして実際に見学・交流させていただき、心より感謝申し上げます。
次年度もさらに様々な活動を企画して、日本語教育について学ぶ楽しさを実感してもらえたらと思っています!