近藤 篤俊
48万冊以上の蔵書数に加え、多種に渡るコレクションやデータベースを持つ大阪大谷大学図書館は、1966年の大学開学とともに開室され、半世紀以上の歴史を持つ図書館です。
大学図書館に求められる役割や機能は、大学の発展や社会環境と共に変化し、さらに多様化しています。特にここ近年の「ICTの劇的な進化」と「AIの急速な浸透」によって、大学図書館が「知識と情報の中継地点」としての役割へ変化しなければならないことは、必然的となってきています。
本学の図書館でも、デジタルアーカイブなどの電子リソース類のWeb利用機能の強化、学生同士の意見交換や共同作業のためのラーニングコモンズの整備、学内外からの教育研究成果の共有のための機関リポジトリの整備推進など、紙の蔵書を拡充整備するだけでなく、オープンサイエンス・オープンアクセスの推進について、さらに進める必要があります。
学術の多様性を支える基盤強化を目指し、学内外機関と連携してデジタルアーカイブを構築することにより、蔵書やコレクションという伝統的な資料に加え、デジタルデータが共存することによって、これからの大学図書館の価値をさらに高めることができます。
大阪大谷大学図書館が、本学の研究・教育活動の基盤としての役割を果たしつつ、その学術成果や資産を様々な形で社会へ還元することが求められている中、「知識と情報の中継地点」となるよう、今後もこれらの整備と提供に邁進して参りたいと存じます。
利用者の皆様には図書館をご活用いただくとともに、一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。